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チアリーディングの歴史ー150年間の総歴史

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チアリーディングの歴史は、時代を遡ること1860年代にまで及びます。現在は、女子のスポーツという印象が強いですが、当初は男性が行うものでした。さて、150年以上も前にどのようなきっかけでチアリーディングの歴史が始まったのかみていきましょう。

チアリーディングの歴史:1860年代

皆さんもご存知、チアリーディングというスポーツの発祥はアメリカです。現在でもチアリーダーがアメリカンフットボールの試合を応援する姿が見られるように、もともとチアリーディングは、アメリカンフットボールの応援として始まったようです。歴史上初めてのチアリーディングのパフォーマンスは、1869年。アメリカのプリンストン大学とラットジャース大学間での対抗試合で行われました。1880年代になると、プリンストン大学は、周囲を応援する「全員が男性」のクラブを作ったのです。

「チアリーダー」という名称は、プリンストン大学のフットボール部が3名の生徒を任命し1897年10月26日に「チアリーダー」として正式に命名した事から由来しています。彼らは、フットボールの練習中でもチアを行い、試合中は自分達のチームメイトと相手側のチーム双方に向い、スタンツを行っていたようです。

チアリーディングの歴史:世界で最初のチアリーダー


1898年11月2日、フットボールと応援が一般的になり始めた頃、プリンストン大学の卒業生であるトーマス・ピーブルスは、プリンストン大学のチア6名を、フットボールの試合連敗中のミネソタ大学に連れて行きました。そこでジョニー・キャンベルという医学生がフットボールのチームやその周囲の人たちを応援しようとメガフォンをとり、チャントをし始めたのです。

その時の応援コールがこちら
“Rah, Rah, Rah! Ski-U-Mah! Hoo-Rah! Hoo-Rah!
Varsity! Varsity! Minn-e-so-tah!

このフットボールの試合で見事に、連敗中だったフットボールのチームを勝利に導きました。ジョニー・キャンベルは世界で最初のチアリーダーと認められ1898年11月2日は、チアリーディングの正式な誕生日とされていて、現在でも毎年11月2日になると世界中のチアリーダーがこの日を祝います。

その後、チアリーディングは急速に成長していきました。ミネソタ大学はすぐに6名で「エールリーダー」を作り、ジョニー・キャンベルのオリジナル応援コールを使い、1903年には最初のチアリーディング同好会「ガンマ シグマ(Gamma Sigma)」が設立されました。

チアリーディングの歴史:女性のチアリーダーの誕生

今では女性のスポーツというイメージが強いチアリーディングですが、元々1920年代までは男性のスポーツでした。1923年にようやくミネソタ大学で女性のチアリーダーが許さることになりました。それから10年間は、チアリーダー達はチアリーディング応援に、タンブリングやアクロバットなどを徐々に追加していきました。オレゴン大学のチアリーダーたちは、チアリーディングの応援に、歴史上初めてフラッシュカードを使ったとも言われています。

チアリーディングの歴史:1923年以降

1923年以降、女性たちが徐々にチームに参加しはじめました。そのきっけけとなったのは、世界第二次世界大戦です。男性は戦争のために軍隊に徴兵されてしまったため、代わりに女性がチアリーディング応援に参加するようになりました。また、当時のユニフォームは、当然ながらミニスカートではなくロングスカートでした。

チアリーディングの歴史:サマーキャンプや協会設立

サザン・メソジスト大学のチアリーダーであったローレンス・ハーキマーは、サムヒューストン州立教育大学で、チアリーディングの歴史上初となる、チアリーディングサマーキャンプを開催しました。

また、彼の代名詞となった「ハーキージャンプ」や、応援用スティックやポンポンを開発し、全米チアリーダーズ協会(National Cheerleaders Association)を設立しました。この協会は現在NCAの名称で呼ばれ、今でも全米で有名かつ大規模なチアリーディング協会なのです。

そのハーキマーは、現在もチアリーディングの父と呼ばれています。

チアリーディングの歴史:1960年代

この頃になると、大学のみならず、年代の若い世代にもチアリーディングが広まりました。1960年代、アメリカ全土で、小中学校や高校でもチアリーディングが見られるようになったのです。各地でキッズ、ユースリーグが発達していき、大学のチアリーダー達が各地の中高生達にレベルの高いチア技術を教えていきました。

同時期、ナショナルフットボールリーグ(NFL)のダラス・カウボーイズが独自のプロチアリーディングチーム「ダラスカウボーイズ・チアリーダーズ」を結成しました。全米に広く伝わったのは1976年の第10回スーパーボール。この影響で、他のNFLチームも続々とオリジナルチームを結成していきました。

1965年には、フレット・ガストフが、ビニール製のポンポンを開発し当時の国際チアリーディング財団(現在の国際チアリーディング協会/WCA)で紹介しました。

チアリーディングの歴史:ユニバーサル・チアリーダーズ協会設立

1974年、先ほど紹介したNCAのゼネラルマネージャーであったジェフ・ウェブが、よりレベルの高いスキルを教えるユニバーサル・チアリーダーズ協会(Universal Cheerleaders Association)を設立。通称UCAと呼ばれています。このUCAは現在アメリカ最大のチアリーディングアパレル会社としても有名なVarsity Sprit社に発展。現在では17つのチアリーディング大会イベントやアパレル、その他サービスを提供しています。

チアリーディングの歴史:1980年代

1980年後半には、オールスターチアリーディング(学校のチアではなく、クラブチームとしてのチアリーディング)が始まり、90年代にかけ急速に発展していき、後に全米オールスター協会(United Stated All-Star Federation/USASF) が設立されました。この頃から、スタンツやアクロバット演技の難易度はどんどん上がっていきました。

1980年代の10年間は、急速なスピードで、大会イベントなどを主催する会社が設立されました。しかし、技の難易度があがるにつれ、重大な事故や怪我が多発したため、チアリーディングは非常に危険な競技であると認識され、1987年には、安全基準を設け、コーチや指導者に安全性を指導する為の協会、American Association of Cheerleading Coaches and Administrators/AACCAが設立されました。

チアリーディングの歴史:2000年代

また、アメリカンフットボールにみならず、野球界にもチアリーディングが広がります。

野球のメジャーリーグでは、2003年にフロリダのFlorida Marines(フロリダマリンズ)が初めてオリジナルのチアリーディングチームFlorida Mermaids(フロリダマーメイズ)を持ち、その後他のメジャー球団も独自のチアリーディングチームで発足させました。

チアリーディングの歴史:現在

現在は、アメリカのみならず、カナダ、イギリス、オーストラリア、アジア各国、ヨーロッパ、アフリカ大陸でもチアリーディングが広まっています。2016年にオリンピック暫定競技にチアリーディングが認定され、近い将来オリンピック競技になるとも言われている今最も注目されている競技なのです。

毎年世界大会も開催され、よりグローバルなスポーツにも発展しています。

 

チアリーディングのアメリカ国内の主なチアリーダー団体

全米チアリーダーズ協会 (National Cheerleaders Association)

1948年、ローレンス・ハーキマーにより設立された。毎年テキサス州ダラスでNCAハイスクールチアリーディングとNCAオールスターチアリーディング大会を主催。フロリダ州デイトナビーチでは、NCA大学チアリーディング大会を主催しています。

ユニバーサル チアリーダーズ協会(Universal Cheerleaders Association)

1974年、ジェフ・ウェブにより設立された。フロリダのディズニーワールドにて全米ハイスクールチアリーディング大会、全米オールスターチアリーディング大会や全米大学チアリーディング大会を主催しています。

アメリチア(Americheer)

1987年エリザベス・ロゼッティにより設立された。アメリチア国際大会(Americheer International Championship competition)は、毎年3月にフロリダ州オーランド
にあるディスニーワールドで開催されています。

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