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コロナの影響は日本のチアリーダーにも影響が出ています。JCA主催の地区大会や全国大会は夏以降の実施が発表され、USAジャパン主催の全国大会も中止が発表され、チアリーディングの国内大会は早くても夏以降から再開となりました。
チアリーディングの本場アメリカも例外ではありません。全米チャンピオンを決める大きな大会、2020年4月に開催予定であったNCA全米大学大会2020の中止が発表され、最後の試合を経験することなく大学を卒業することになってしまった学生がたくさんいます。
今回は、それらのアメリカの大学生たちが2020年4月22日に、Vasrity TVというアメリカのチアメディアに残した今の思いについて紹介します。
Dear Cheerleading…
2020年のNCA全米大学選手権大会がコロナウイルスの影響で中止になったことを受け、多くのチアリーダーたちが大学選手生活を急に打ち切らざるを得なくなった。
チアリーディングは多くの選手にとって、チアリーディング以上の価値を与えているスポーツ。このコロナウイルスによる影響は彼らにとって嬉しいものではない。予想にもしていなかった突然のシーズン終了……。この状況に対して、世界中のチア選手たちが彼らの想いを綴っている。
リンセー・ドリスキル(オクラハマ州立大学)
親愛なるチアリーディングへ。
私の大学生活がまさかこんな形で終わるとは思ってもいませんでした。チームメイトたちと出場する予定だった大会に出る機会がなくなってしまうなんて思ってもいませんでした。もうこのチームメイトたちと素晴らしい経験を共にすることはできません。このような状況ではありますが、私は、チアリーディングが与えてくれた全てに感謝しなければいけないと思っています。
チアリーディングは、私が目指していた人間像に育ててくれました。努力すること、忍耐することを学ばせてくれました。また、チアリーディングを通してメンタル面での強さや体力面での強さを培うことができました。そして何より「物事に対して情熱を持って取り組むこと」の大切さを教えてくれました。
チアリーディングは、私に新しい世界を与えてくれました。そして、その世界は、わたしが一生関わっていきたいと思えるものです。
大学生活でチアリーディングを通して出会った人々は、わたしにとってかけがえのない存在で、これ以上ステキな人たちには会えないと思います。そして、チアリーディングを通して経験できた全てのことに対して感謝しています。ここで出会った人々のおかげで、私のこれからの人生は必ずいい方向に行くと信じています。
今のコロナの状況は予想だにしなかったけど、これが終わりではないし、チアリーディングはこれからも私にとって特別なものです。私のチアリーディング人生に関わった全てのこと、全ての人に感謝します。 ーリンセー・ドリスキル
シドニー・ヘイズ(スピリット・オブ・テキサス)
親愛なるチアリーディングへ。
もう全てが終わってしまうなんて信じられません。こんな終わり方をするなんて思ってもいませんでした。チアリーディングは、長い間わたしの人生の一部でした。このスポーツを通して、私は多くのことを学び、たくさんの人に出会いました。そして、大きな目標を達成するために努力することや自分自身を信じることの大切さを学びました。今後ずっと家族とも思えるような素敵なチームメートやコーチにも出会えました。チーム内だけではなく、世界中に「一生の友達」と呼べるような仲間ができました。
チアリーディングの世界チャンピオンにも輝いたし、それは一生の思い出です。大会で全力を尽くした後に青マットを後にするときのチームメートとの喜びの分かち合いやチームワークを感じることができる場所。家や学校でどんなに嫌なことがあっても自分自身でいられる場所。チームメンバー全員が同じゴールに向かって頑張れる場所。それがチアリーディングでした。
チアリーディングなしでは、今の私はありません。チアリーディングを通して学んだことは今後一生生かしていきたいです。もし、もう一度だけチームメートとチアをできる機会があるのであれば、今すぐにでもやりたいです。
チアリーディングへ。たくさんの思い出、チームメイト、コーチ、大会、ノーミス、大会での優勝、負け、困難……本当にたくさんのことを与えてくれてありがとう。ーシドニー・ヘイズ
マディソン・ハント(NC State University)
親愛なるチアリーディングへ。
まずはじめに、今のような自分に育ててくれてありがとう。素敵な仲間達に出会わせてくれてありがとう。一生の友達になれたチームメイト、人生の先生とも言えるコーチ達、そして家族となったチーム。チアリーディングは、想像してたよりはるかに素晴らしい人生にしてくれました。
6歳でチアリーディング始めたときは、まさかチアリーディングのすごい大会に出られるようになるなんて思ってもいませんでした。そして、チアを通してこんなにもたくさんの学びを得られるとは思ってもいませんでした。
チアリーディングは、リーダーシップとは何か、いいチームメイトとは何か、いいチアリーダーになるにはどうしたらいいのか、困難に立ちはだかったときどのように対応すればいいのかを教えてくれました。大会に夢中になったり、優勝を夢見たりすることは簡単です。しかしこのようなコロナウイルスの状況でそれができなくなった時に初めて、一歩引いて「自分の本当の夢とは何か」について考えることができました。
本当の夢とはー。それは、「大好きな人たちと、大好きなことができる力」なのです。
どんなに緊張している時でも、必ず笑顔でチアリーディングの練習をしました。多くの才能、愛、サポートで溢れている場所だったからです。これはわたしがチアリーディングを始めた時から変わりません。
常に応援してくれて、わたしの成長を信じてくれるチームにいることができて、私は幸せ者です。16年間のチアリーディング人生を一言でまとめるのは難しいですが、私はこのような少し辛い「さよなら」に感謝しています。辛い別れだからこそ、チアリーディングが与えてくれたことに対してさらに深く考えることができました。そして自信を持って言います。チアリーディングは、私を素晴らしい人にしてくれました。ーマディソン・ハント
ライアン・クランチ(University of Louisville)
親愛なるチアリーディングへ。
逆境に面したときはいつでも、「なぜするのか、何をするのか」を考えることが大事です。
「なぜ」チアリーディングをするのか。チアリーディングは、辛いことや嬉しいことなど全ては報われるということを知っているから。現在のわたし達が置かれた状況は、最悪とも言えます。しかし、私は乗り越えます。辛いことですらも必ず報われるということを知っているからです。夜な夜なチアジムで練習したのも、体が痛くても練習し続けたのも、何年もチアリーディングを続けたのも、努力は必ず報われるということがわかっていたからです。
チアリーディングで出会ったチームメイトやコーチ達が、今の私を作り上げてくれました。本当にチアリーディングに感謝しています。ホームとも言えるような暖かい場所を作ってくれて、そして素晴らしい人々に出会わせてくれて本当にありがとうございました。ーライアン・クランチ
原文 https://www.varsity.com/news/dear-cheerleading/ より抜粋して日本語訳しました。