部活とクラブチームの違いについて解説【チアリーディング編】

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部活とクラブチームの違いにはどんなものがあるか現役チアリーダーに大調査してきました!同じ競技でもその練習内容や様子には大きな違いがあるのが特徴です。どちらの組織の方が自分に合っているかを考えた上でチームの選択をするのが良さそうです。

チアリーディングの場合、もともとはアメリカで、大学のアメフトの応援団として始まったスポーツです。そのため「組織のリーダーとして」「お手本となるような人として」というのが学校チアの理念でした。そこからチアリーディングが発展し、オールスターチームというクラブチーム形式のチームも多く発生しました。クラブチームの場合は、技術を高めることを目的としています

上下関係の違い

一般的に、部活では、上下関係が厳しく、クラブチームでは年齢関係なくフラットだといいます。部活は学校の組織なので、どうしても学年で分けられてしまうことが多く、上下関係が発生してしまいます。一方、クラブチームでは、学年や年齢関係なくアドバイスを気軽にしあえます。ただ、上下関係がゆるい分、後輩からも厳しい言葉が飛び交うという声もありました。

組織の仕組みの違い

そもそも、組織の仕組みが異なります。部活では、学校の先生が顧問としていて、最高学年が幹部となり、その下にさらに、下の学年がいるという形式です。幹部メンバーは毎年変わるので、チームの色は学年の色で決まることが多いです。

一方、クラブチームは、運営幹部が上にいて、その下にチームメンバーがいるという形式。また、幹部メンバーが長年変わらないこともあるので、チームの色が長年変わらないこともあるようです。幹部の方針によってチームが動くので、それに合意できない場合に他のチームに移籍したりということも起こりえます。

規則の違い(自由度の違い)

部活は、あくまでも学校の組織なので、学校のルールに従わなければならなかったり、代々受け継がれているその部活ならではのルールも多く設けられていることが多いです。例えば、チームグッズは学校敷地外では身につけないという細かいルールがあるチームもあるようです。

一方クラブチームは、そのようなルールが学校の部活に比べると少ないので、自由度が高いとも言えます。ただ、自由度が高いが故に個人個人が責任を持って行動しないといけません。度を越してしまい、チームから追い出された人も中にはいます。

練習量の違い

練習量にも違いがあります。チアリーディングでは、部活の方が練習時間は長く、クラブチームの方が短時間の場合が多いです。部活では、皆、高校や大学の授業時間が終わった後に練習することができるので、みんなが揃う時間が必然的に多くなります。

一方で、クラブチームは学生もいれば、社会人もいます。そのため皆が揃う時間がなかなかとれないため週末のみ短時間の練習をするという場合が多いようです。

年齢層の違い

部活は学校組織なので、高校であれば高校生のみ、大学であれば大学生のみです。そのためチームメイト同士の年齢差がありません。一方でクラブチームは、年齢に関係なく入れるので、最年少と最年長の年齢差が20歳もあるという場合もあります。同世代と協力する力、様々な年代の人と協力する力、それぞれメリットはあります。

練習場所の違い

部活では、多くの場合、その所属する学校の体育館などで練習します。授業が終わってからすぐに練習に向かえるのはいいですね。クラブチームの場合は、決まった練習場所がないので、日によって練習場所が変わるので、その都度いく場所が変わります。交通費も別途かかってしまうので費用もかさみます。

引退までの期間の違い

引退までの期間にも違いがあります。部活は学校の組織なので、卒業とともに引退。一方、クラブチームは、自分の意思で引退時期を決めなければなりません。そのため、辞める理由に筋が通ってないと辞めにくかったりということもあるようです。

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ABOUT US
Cheer English 編集部
2007年に日本でチアリーディングを始め、2017年~2020年にはオーストラリア・メルボルンでチアリーディングの選手兼コーチとして、現在は日本全国を回り指導・振付を行なっています。日本と海外のチアリーディングについて皆さんに有益な情報をお届けします!