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私が所属する「Southern Cross Cheerleading(以下SCC)」というチアジムは今年で7年目と歴史がかなり浅いです。
では、ここまでどうやって成長して来たのか? について少し探ってみました。
SCCの歴史
SCCは2010年10月に、今のチアジム創立者兼コーチであるエディ・デイビー氏主導の下、体操場の小さな一角でスタートしました。当時、マットは全面敷けないほど狭いスペースだったといいます。
2011年には、チームから2名がオーストラリア代表に選出されたり、2012年には活動拠点を移し、十分にチアをできる広さのジムに移りました。
ちょうどその時、創立者であるエディ氏が「レベル6(現レベル7)のチームを作りたい」ということで、男女混成チームである「LEGACY」が発足しました。オーストラリアでは、アメリカのようにレベル5が主流で、レベル6チームは未知の世界だったと言います。
2014年には、世界大会初出場を果たし、世界12位に。
2015年には、現在のチアジム(チアマット2面!)に拠点を移し、
2016年には、再度世界大会出場を果たし、世界第2位に!(オーストラリア初快挙)
2017年には、3回目となる世界大会出場で世界第3位に!
同年、女子部門レベル5チームである「LADY REIGN」も世界大会出場を果たし、チアジム設立6年で、2チームが世界大会に出場するという偉業を成し遂げました。
なぜSCCがここまで成長したのか
3点私はあると思います。
オーナー兼コーチの人柄
チアジムのオーナーであるエディは、人柄そしてチアに対する熱意がすごいです。彼自身はカナダでチアを数年学んでおり、帰国後に、オーストラリアでももっとチアを広めたいということでチアジムを設立しています。
私が彼がすごいなと思うのは、選手1人1人に対する手厚い指導。練習時間外であっても、彼は熱心に指導してくれます。練習後も、技関連で質問すると丁寧にアドバイスしてくれます。自主練でチアジムに行っても、今日は何練習するの? とか、〇〇を練習しなよ、と練習日以外でも面倒を見てくれます。
他のチアジムには「お金稼ぎ」が目当てで、そればっかり考えているコーチもいるようですが、彼はお金ではなく、純粋にチアが好きで、SCCにいる皆がチアがうまくなるように、と時間外だろうが、熱心に指導してくれるところが一つポイントと思います。
練習プログラムの充実さ
SCCにいるコーチたちは、アメリカで行われるコーチ育成プログラムで、コーチの方法を学んでいます。
なので、本場アメリカのコーチ方法でオーストラリアでもチアを学ぶことができます。ウォーミングアップからコンディショニング、スタンツの練習ドリルまで、アメリカ式。
また、演技の構成は、アメリカの有名振付師を呼び、コレオグラフをしてもらうなど、オーストラリアにいながらも、本場アメリカ式の指導を受けられます。
メンバー構成
特に今のLEGACYに言えることですが、メンバーはチアジム設立に時にチアを始めて、今6年目、7年目のメンバーが多い。1〜2年で辞める人が多く入れ替わりが激しいと、いつになってもチームの実力は一定レベルに収まってしまいますよね。
そうではなく、ずっとずっとみんながチアを続けたからこそ年々実力が上がり、今では世界レベルにまで達したといえます。ここまで強いチームになったのは、その初期メンバー達の努力の結果だと思います。
今は世代交代でメンバーも変わっていますが、オーストラリアの地方からも、「レガシーでチアしたい!」というチアリーダーが加入し、実力のある子達が後継者となって、より強いチームになっている気がしています。いずれにせよ、初期メンバー達には感謝です。