JCA出身チアリーダーがUSAに転向してわかった8つの違い

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JCAでチアリーディングをはじめ、社会人チームからはUSAの大会にも出場しているチームに入った理由と、協会を転向してわかった両者の違いについて今回はお伝えしようと思います!

高校・大学はJCA所属のチーム

高校でチアをはじめ、大学進学後も体育会チアリーディング部に所属。そのどちらもがJCA(日本チアリーディング協会)所属のチアリーディングチームでした。そのため、7年間はJCAのルールに則ってチアリーディングをしていました。

USAのチームに転向した理由

社会人になって、JCAのチームに入りたかった理由は大きく分けて2つ。1つは、アメリカ式のチアリーディングをしてみたかったこと。2つ目は、世界大会をはじめとする国際的なチアリーディングの大会に出場できる機会が増えるのではないかと思ったからです。

結論からいうと、予測していた通り、国際的な大会に出場できる機会が多くあり、私のチアリーディングに対する視野がかなり広がることになりました

JCAからUSAに転向してわかったこと

国際的な大会に出場できる機会が多い

まず第一に、アメリカをはじめとする国際的な大会に出場できる機会が非常に多くあります。USAジャパンやチアジャパンは、国際的なチア連合やチア協会と提携しているので、国内大会で成績を残すと、海外の大会に出場できる機会を与えてくれます。

アジア各国で毎年開催されている「Asia Open(アジアオープン)」とよばれる大会や、アメリカで開催されているジュニア向けの大会や、世界大会への出場権を獲得するチャンスが多くあります。

一部の強いチームだけに機会が与えられるのではなく、すべてのチームにチャンスがあります。

アメリカで開催される最大規模の世界大会に出場できる

私がJCAからUSAに転向した理由がこれです。アメリカで開催される「Worlds(ワールド)」とよばれる世界大会はチア界最大規模で毎年2万人以上の選手が各国から集結すると言われています。

USAジャパンやチアジャパンが主催する国内予選でいい演技を見せることができると、日本代表選抜チームに選ばれ、日本代表チームとして世界大会に出場することができます。

私は、2016年に初めてこの世界大会に出場しましたが、Youtubeでみるような景色や雰囲気に圧倒されました。この大会に出場したことが、今につながっています。

アメリカ式のルールでチアリーディングができる

皆さんもご存知の通り、JCAとUSAのルールは完全に異なります。USAジャパンやチアジャパンはアメリカの本部が定めるルールを採用しているので、本場アメリカ式のルールでチアを楽しむことができます。

モーションもちょっぴりセクシーなものにしてみたり、堅苦しいモーションでなくてもいいので、構成の見せ方の基準がかなり異なります。

ルールの違いについてはこの記事も参考になります。

スタンツ、バスケットトス、ピラミッド、タンブリングがレベル別

JCAとUSAで最も違うと言っても過言ではないのが、これです。すべての演技要素がレベル1から7までレベル別に事細かに分かれています。

例えば、ピラミッドは、3層のピラミッドはレベル7でしかできません。バスケットトスもフリップなどの回転系はレベル7のみ。

初心者でもレベル1から順に基礎を学べる段階式になっているので、無理なくチアリーディングをはじめられるのも魅力の一つです。

詳しいレベル別についてはこちらの記事をみてね。

演技マットの大きさが異なる

演技マットがJCAに比べて、青マット2本分広くなります。タンブリングの走る距離が増えるため、つなげ技を実施しやすくなったり、演技構成でもっと空間をうまく使うことが求められます。

個人的には、タンブリングのラインオーバーをあまり気にしなくていいので嬉しいです(笑)。

タンブリングが走りタンブリングと立位タンブリングにわかれている

タンブリングが「立位タンブリング」と「走りタンブリング」の2つに別れているので、演技中に必ず2種類いれなければならない点が違います。

構成中でタンブリングが一番ハードな部分ですが、アメリカ式のルールでは、タンブリング得点もスタンツと同じくらい高いので、しっかりと取り組まなければいけません。

モーションの点数がない

アメリカ式のルールでは、「モーション」という採点項目がないので、モーションを揃える練習というのはあまりしないです。だから、結構みんなモーションが下手だったりします(笑)。採点項目にないので、仕方ないですよね。

演技人数が異なる

演技人数がJCAだと16人マックスですが、アメリカ式だと24人が最大です。24人なので、24人全員が同じスキルを持ち合わせるのはとてもむずかしいですが、構成自体がダイナミックにみえるというメリットもあります。特に人数が多い方が、ピラミッドの流れが作りやすく迫力もでます。

今16人の演技を見るとちょっと少ないなぁと感じてしまいます。

まとめ

JCAからアメリカ側の協会に転向して約5年経ちますが、世界大会に出場できる機会が自分にも回ってきたこと、本場アメリカのルールでチアをできることは自分にとってとても刺激的なことでした。

世界を目指したいなら、USAジャパンやチアジャパン主催の大会に出場するチームに所属することが近道だと思います。ただ、もちろんJCAに所属していたからこそ学べた3層ピラミッドやバスケットトスもあるので、一概にどちらがいいとはいえません。

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ABOUT US
Cheer English 編集部
2007年に日本でチアリーディングを始め、2017年~2020年にはオーストラリア・メルボルンでチアリーディングの選手兼コーチとして、現在は日本全国を回り指導・振付を行なっています。日本と海外のチアリーディングについて皆さんに有益な情報をお届けします!