タンブリングの技について大解説〜チアリーディング〜

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タンブリングの技について皆さんは詳しく知っていますか?チアリーディングにはレベル1から7までがあります。それらのスキルについて解説していきます。

タンブリングには2種類ある

まず、はじめにタンブリングのレベル別技を知る前に、タンブリングには2種類あることをしらないといけません。

ランニングタンブリング

タンブリング技をする前に助走をつけたり、前にホップをしたりして勢いをつけて始めるタンブリング技のこと。

スタンディングタンブリング

助走なしで立ったところから始めるタンブリングのこと。※バク転などをする前に行う「後ろ向きのステップ」は助走にはみなされません。

基本的には、このランニングタンブリングとスタンディングタンブリングの両方を演技内で実施しなければいけません。

さてそれではレベル1から順に解説していきましょう。

レベル1

レベル1のタンブリングは基礎技となります。側転や倒立がレベル1の技となり、バク転以上の技は実施が禁止されています。

レベル1は基礎技にはなりますが、さまざまな基礎技を繋げて行うことで難易度を上げていきます。

レベル1のスタンディングタンブリング例

  • 前転、後転、開脚前転
  • 倒立、後転倒立
  • 床からブリッジ、倒立からのブリッジ、立ったところからブリッジ
  • 側転
  • 前方ウォークオーバー(前方転回)
  • 後方ウォークオーバー(後方転回)

レベル1のランニングタンブリング例

  • 側転、ロンダード
  • 前方ウォークオーバー(前方転回)連続
  • 側転やロンダードから後方ウォークオーバーの繋げ技

レベル2

レベル2からはバク転が可能になります。ただし、スタンディングタンブリングでは連続バク転は禁止されているという特殊なルールがあります。

レベル2のスタンディングタンブリング例

  • バク転
  • 後転倒立や後方転回からのバク転

レベル2のランニングタンブリング例

  • ロンダードバク転/連続バク転
  • 前方転回からのロンダードバク転/連続バク転
  • フライハンドスプリング
フライハンドスプリングの例

レベル3

レベル3からは、スタンディングタンブリング技では連続のバク転が可能になり、ランニングタンブリング技では宙返り技も入ってきます。

レベル3のスタンディングタンブリング例

  • 連続バク転
  • トータッチジャンプからのバク転/連続バク転

レベル3のランニングタンブリング例

  • エアリアル
  • 前方宙返り(前宙)
  • ロンダード宙返り/ロンダードバク転宙返り

レベル4

レベル4からは、いよいよレイアウトまでが可能になり、レベル3よりも一気にレベルが上がります。また、Xアウトやウィップ(テンポ)などのバリエーションも可能になります。

レベル4のスタンディングタンブリング例

  • 宙返り(スタン宙)
  • バク転からの宙返り/レイアウト
  • トータッチジャンプ→バク転→宙返り/レイアウトの繋げ技

レベル4のランニングタンブリング例

  • 側転→宙返り
  • ロンダードレイアウト/Xアウト
  • ロンダードバク転からのレイアウト/Xアウト
  • 前方宙返り(前宙)からのロンダードレイアウト/Xアウト
  • ロンダードバク転からのテンポ(ウィップ)→バク転宙返り
  • 前方エアリアル

レベル5

レベル5からはランニングタンブリング技ではついにひねりなどのツイスト技が可能になります。ただし、スタンディングタンブリングではひねり技は禁止となります。

レベル5のスタンディングタンブリング例

  • ジャンプ宙
  • 連続バク転→テンポ(ウィップ)→レイアウト

レベル5のランニングタンブリング例

  • ロンダードひねり
  • ロンダードバク転ひねり
  • 前方宙返り(前宙)からのロンダードひねり

レベル6&7

レベル6とレベル7の部門ではタンブリング技においては技の基準が同じです。スタンディングタンブリングでもツイスト技が可能で、ランニングタンブリングではダブルひねりまで可能となり、体操選手レベルの難易度となります。

レベル6&7のスタンディングタンブリング例

  • スタンディングひねり
  • ジャンプやバク転からのひねり
  • バク転からテンポ(ウィップ)を加えてからのひねり

※ひねりはダブルひねりでも可能

レベル6&7のランニングタンブリング例

  • ロンダードバク転ひねり
  • ロンダード→ウィップ→ひねり
  • 前宙からのロンバクひねり
  • ロンダード→アラビアン→ロンダードバク転ひねり

※ひねりはダブルひねりでも可

いかがでしたか?レベルごとに細かくタンブリング技が分けられています。海外のトライアウトでは、スタンツの技術よりもタンブリングの技術でチーム分がされてしまうことも多々あるので、このスキル表に沿って練習してみてくださいね。

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ABOUT US
Cheer English 編集部
2007年に日本でチアリーディングを始め、2017年~2020年にはオーストラリア・メルボルンでチアリーディングの選手兼コーチとして、現在は日本全国を回り指導・振付を行なっています。日本と海外のチアリーディングについて皆さんに有益な情報をお届けします!