チアリーディングの怪我

チアリーディングで怪我をしても大会には出るべき?

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

チアリーディングで大きな怪我をしてしまった時に無理をしてでも大会に出るべきか、諦めるべきかについてです。一年に一度しかないチャンスを逃したくないという思いは誰でもあるはず。そこで今回は筆者の怪我の経験を交えてチアリーディングで怪我をしたらどうすべきかについてお話しします。

みなさん、こんにちは!2007年からチアリーディング をしている笠原園花です。さて、私は大きな怪我というのはこれまであまりしたことがなかったのですが、チアリーディング を始めて5年目の大学2年生の時に大きな怪我をしてしまいました。それは「背骨にヒビ」です。

背骨の怪我をした時のことについて

はい、そうなんです。私は「背骨を折ってしまった」んです。(ちなみに、チアリーディングが危険なスポーツであることをうたっているわけではありません。どのスポーツにも怪我はつきものです。チアリーディングだけではありません)

ピラミッドの練習中でした。3層のピラミッドを練習している時、トップポジションにいた私は、1.5回転して一番上に乗るという「1.5回転1・1・1」という技でそのまま後ろに落ちてしまいました。マットは柔らかいものであったものの、打ちどころが悪かったのか、背骨から打ってしまったようです。

そのまま救急車で運ばれ、背骨にヒビが入っているという診断を受けました。スポーツ整形外科だったので、医者の方も「できるだけ大会には出させたい」という方針を持っていたので、いつもは少しの怪我なら「じゃあテーピングして大会に出られるように頑張ろう」と言ってくれていたのですが、今回ばかりは「大会は無理、背骨だからね、今回はやめよう」とあっさり言われてしまいました。

怪我のせいで大事な全国大会に出られなかったこと

この怪我のせいで、その年のチアリーディング の全国大会であるJAPAN CUPには出場することができませんでした。8月末に行われる全国大会ですが、私が怪我をしたのは7月末。1ヶ月に迫った中、やはりどうしても回復は間に合いませんでした。

実は、その年はチームの状態もとても良く、全国大会で上位を狙える位置にいました。自分自身のコンディションも非常に良く、スタンツもタンブリングも新しい技をたくさん習得できていた時期だったんです。

だからこそ、その年の全国大会に出られないというのは非常に残念でしたし、その頃は毎日自宅で泣いていました。泣いても泣いても涙が出てくる、何もしていなくても涙がでるという体験はこの時が初めてでした。

怪我をした当時悔しかった思いについて

チームの皆が練習しているのを見るのが辛くて練習に行くこともできなかったし、全国大会当日も大会会場には行きましたが、チームメートが全国大会という大舞台で演技しているのをみたらまた涙が出るだろうなと思っていたので、大学チームの皆とは違う席で1人でチームメイトの演技を見ていました。

応援すべきなのに、心の底から応援できない。「なんで私はここでただ座っているんだろう」「なんで私はみんなと同じ舞台に立てなかったんだろう」とただただ涙がでてくるのです。

涙ながらに投稿したYahoo知恵袋

さて、怪我した当時は、どうにかしてチアリーディングの大会に出場できないかと模索していました。最近、当時私が涙ながらにYahoo!知恵袋に質問した投稿を発見したのでここで紹介します。

部活で背骨にヒビが入ってしまいました。
大会が六週間後にあって、できれば練習をすぐにでも始めたいです。しかし医者にはちょうど六週間後から運動を許可できるくらいだと診断されてしまいま
した。また、今はレントゲンのみの判断なので、四日後位にMRIをとります。この結果次第で確信的な判断ができるそうです。
しかし、大会にはどうしてもでたいので、あと一週間ほどは自宅で安静にしていくのですが、この一週間で骨がくっつく可能性はあるのでしょうか。MRIをとるときに、奇跡的な骨の復活がなされていれば、、と勝手に夢みているのですが、こんな奇跡はないのでしょうか。

回答お待ちしています。
よろしくお願いします。

こんな質問をしているのですが、これに対して4人の方が回答してくれています。

若いから、医師の想像を超えて
早く回復する事は、結構ありえます。
しかし、背骨にヒビと言うのは穏やかな話ではありません。
回復途中で無理して悪化させると
一生の後遺症、しかも背骨は下半身不随とか
重篤な可能性もあり得る話ですから
一時の大会出たい衝動で、無茶をするのは
絶対に禁じないといけません。
2ヶ月近い安静を求められるという事は
相当な事だという事を自覚しないといけません。

くっつかない じっとしてるわけでもないからヒビはひどくなる可能性こそあれ 奇跡はあんまりないと思います 大会に無理に出て麻痺っても構わないなら頑張ったらいい

奇跡的につながることもないわけではありません。
でも、大会には絶対でてはいけません。
背骨にヒビということは大変なことなんです。
ひとつ間違えば、下半身不随で車椅子生活です。
これからに人生は長いのです。一時の感情で人生を棒に振ってはいけません。

残念ながら、ない。
今を取るか、今後を取るかの二択。
背骨が折れたら長い事リハビリせないかんで?一人だけ置いてけぼりや。
練習は医者から許可が出るまで、絶対するな。
一生後悔しても知らんぞ。

この4人の方の意見に関しては、当時の私は「そんなこと言われても私は大会に出たいんだ」としか思っていませんでした。誰か1人くらい、背骨が折れても大会にはでれるよ!なんて言ってくれる人がいると信じていたんですね。

でも今から振り返るとその4人の方が言っていたことは理解できます。

一度だけ全国大会に出られなくても人生が終わるわけではない

4人の方が言ってくれたみたいに、「一時の感情で大会にでて一生を棒に振ってはいけない」「人生長い」。その通りなんですね。

人生で一度全国大会に出られなくても、人生が終わるわけではないんです。たしかにその時の感情は最悪です。辛いです。悔しいです。人生終わりだと思ってしまいます。

ただ、ひとつ言えることは、「大会にでられなかった」という悔しさが後々の人生でいい経験となります。私の場合、この怪我を通してはじめて「大会にでられない人の気持ち」を知ることができたということが怪我をして得られた大きな成果です。これまでトライアウトに落ちたことがなく、チームに入れない人の気持ちを考えられたことがありませんでした。しかし、この怪我をきっかけにそういう人たちの気持ちが痛いほどわかるようになりました。

また、怪我から9年たった今、「やはりあの全国大会に出ていればよかった」と思ったことは一度もありません。本当に一度もないです。むしろ20歳という若さで、あんなに毎日泣くほど悔しい思いができてよかったと思っています。

何度も言いますが、全国大会に一回出られなかったくらいで、人生が終わることはありません。

コーチとしても選手としても考えるべきこと〜怪我をしても大会に出るべき?〜

さて、怪我をすると、大会に出るべきか諦めるべきか、ということが重要になってきますが、腕を脱臼してまで、前十字靭帯を損傷してまで、大会に無理に出るべきではないということです。無理をしてでるチアリーディングの選手はたくさんいますし、見てきました。でも、コーチとして、選手として、その大会に人生をかけてたとしても、その選手の選手生命、人としての命が危うくなる限界まで無理をすべきではない、というか、それはスポーツの本質ではないと思っています。

命あってこそのチアリーディングであり、命を削るためのチアリーディングではありません。

今怪我で悩んでいるというチアリーディング の皆さんや、怪我人をかけているチアリーディングのコーチの皆さんに少しでも思いが伝われば幸いです。

Youtubeでもチアリーディングの怪我についてお話ししています。

笠原園花(編集長)

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現在オーストラリア・メルボルンでチアリーディングの選手兼コーチとしてSOUTHERN CROSS CHEERに所属する傍ら、海外チア情報を発信中の笠原園花です。皆さんが知りたい情報をどんどんお届けします!

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