チアでの効果的な練習方法【大会練習編】

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

チアでの効果的な練習について、皆さんはどのようなものだと思いますか?そして、皆さんはどのようなトレーニングをしていますか?

さて、私がオーストラリアの今のチーム、SOUTHERN CROSS CHEERに来てから、通しの概念が日本とは違うなと感じるようになりました。

そこで、今回は、大会前に行う、チアでの効果的な練習方法についてお伝えします。

日本にいる時、私の所属していた高校、大学、社会人チームでは、「空通し」「前半通し」「コール通し」「後半通し」、そして全てが組み合わさった「全通し」が普通でした。つまり、2分半の演技を部分ごとに区切って通す方法。

今いるチームでは、部分で区切った通しは行いません。基本的には2分半を最初から最後まで通しますが、実施する技は以下のように決められています。

通しの種類

  • マーキング: 空通し。日本式の空通し同様、スタンツやタンブリング、ジャンプなどすべて空で通すこと。
  • ハードマーキング: ツイストや回転は入れずに、全てストレートでスタンツを行う通し。タンブリングやジャンプはやる義務なし。
  • タンブリングラン: タンブリング以外は空通し。
  • ビルディングラン: スタンツ以外は空通し。
  • フルアウト: 全通し

だいたい大きく分けるとこの5つになると思います。この方法、メリットがたくさんあることに気づいたのです。

  • 日本式の部分通しだと、後半通しだけだと余裕でできるけど、全通しになると、後半部分が全くできなくなる、という現象が起こります。でも、上述した方法だと、一応オープニングから体を動かしているので、少し息が上がった状態で後半の通しができます。
  • スタンツならスタンツだけ、タンブリングならタンブリングだけの通しになるので、気をつけなければいけないポイントを頭の中で整理しながら通しができます。

心理学的にいうと、イメトレ1回で全通しを1回するのと同じ効果があるようです。空通ししている間も脳はイメトレしているので、必然的に、部分通しではなく、部分的に空通しが入っていたとしても2分半全て通してしまった方が効果が高いといえますよね。

この、通しの方法、皆さんも取り入れてみてください。