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ポカリスウェット・チア編「2分30秒の青春」に込められる思いを解説

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ポカリスウェットのチア編コマーシャルはもうご覧になりましたか?「私達の青春は2分30秒でした」というセリフが印象的ですが、まさに私たちチアリーダーにとっては2分半が勝負。今回はこのポカリウスウェットのチア篇がなぜ多くのチアリーダーの間で共感を呼んでいるのか解説します。

皆さん、こんにちは!現在オーストラリア・メルボルンでチアリーディングの選手兼コーチをしている笠原園花です。つい先週あたりに大塚製薬さんのポカリスウェットのコマーシャル「2分30秒の青春篇」が発表され、チアリーダーの間では、「まさにこれが私の青春だった!」と話題になっています。コマーシャル自体の構成が素晴らしいのですが、なぜあんなにも多くの共感を呼ぶのかについて考えてみました。

私たちの青春は2分30秒でした


チアリーディングの共通用語として「2分30秒」というのがあります。これは日本だけではなく、世界中で同じ。アメリカでもオーストラリアでも「2:30」というのが一つのキーワードになっています。どんなに普段の練習で技がうまく決まっていても、どんなに努力しても、泣いても笑っても、2分30秒で力を出しきれなかったら、大会で結果を残すことができない。だからこそ、私たちチアリーダーにとっては2分30秒がとても大事なんです。この2分30秒のために何千時間も時間を割いて汗だくで練習をするのです。

「私たちの青春は2分30秒でした」この言葉通り、高校生という人生で最も“青春”な時期をたった2分30秒のために捧げてきたのです。

テーピングに費やすお金


映像の初めの方に出てくるこのシーン。たかがテーピングだけどされどテーピング。大学生や社会人にとってはテーピングを買うなんて大した出費ではありませんが、高校生にとっては大出費。毎日の練習のためアルバイトもできない私たちは、テーピング代はお小遣いから泣く泣くだします。「お小遣いがテーピング代に消えていく」「親にテーピング代を頼むのが辛い」なんて声も当時よくありました。

そんな葛藤もありながら、痛い手首をテーピングで補強しながら練習していたあの時期が懐かしいです。

青マットの準備片付け


青マットの片付けの協力体制については日本独特というか、あんなに息のあった青マットの敷き方をできるのは日本人ならでは。「せ〜の」「ちょっとななめってる!」「端っこがあってない!」「あと2センチくらい動かして!」こんなに細部までこだわって、皆で息を合わせてマットを敷く。そして練習が終わったらマットを片付ける。それも練習時間内にマットの準備片付けをするので、「練習時間を削らないためにどうやってマットを早く敷くか」というミーティングもした記憶もあります。

青マットだけでも語れる青春があるのです。

演技構成も自分たちで練ります


大会の演技構成も自分たちで考える高校が多いのではないでしょうか。フォーメーション決め、誰がセンターになるべきか、スタンツ決め。ああだこうだ言いながら、紙とにらめっこしながら考えていました。構成を考えるプロではない高校生にとっては試練のうちのひとつなのです。

華やかなだけじゃない、筋トレだってする


華やかなスポーツですが、練習は泥臭い。チア部=筋トレ部という人すらいるほど。でも、辛いと言ったら負け。辛いのはみんな一緒。筋トレ中の辛い顔もすべては本番笑顔で演技をするため。

悔しい涙は裏で


技がなかなか決まらなくて苛立ちが高まったり、コーチに怒られたり、チームメイトに怒られたり。悔しい事はたくさん起こります。それで涙がホロホロと出てきます。泣いているのを見られたくなくて皆がいないところで1人泣いたり。でもチアリーディングのいいところは、「大丈夫だよ」と声をかけてくれるチームメートがいること。1人の失敗を、皆でカバーできる究極のチームスポーツです。

落とすな!ねばれ!


このシーンはまさにチアリーディング。「落とすな!最後までねばれ!」なんていうコーチやチームメイトの声がまさに聞こえてきそうなシーンです。ここで粘れるのか、もうだめだとあきらめてしまうか、その少しの違いが2分30秒の運命を左右するのです。

2分30秒に込める思い



辛い筋トレ、悔し涙、痛い手首、毎日の練習、汗、すべてを犠牲にしてチアリーディングに捧げる日々。私たちに与えられるのは2分30秒のみ。大会の演技中に技を失敗しても、その時間はあっという間に過ぎてしまいます。そんな青春を2分30秒にかけているのです。

「私たちの青春は、2分30秒でした」

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