世界を目指すチーム作りで気をつけていることとは?オーストラリアのチアコーチに聞きました

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世界を目指すチームを作るために心がけていることについて、オーストラリアのメルボルンのクラブチームコーチにお話を伺いました!こちらのコーチは、世界大会出場チームのコーチを2度経験している実績のある方です。アメリカやカナダなどの強豪チームと対等に闘うためにどのような工夫をしているのでしょうか?

世界を目指すチーム作りで気をつけていること

自分のチームの強みを把握し、採点基準に沿った構成作りをすること

アメリカやカナダのチームはタンブリングの技術が高いですよね。世界大会の舞台でタンブリングの得点で勝とうとすると正直厳しいのです。そこで、あえてタンブリングで勝とうとするのではなく、その他の点数を稼ぐことを意識しているようです。ヘッドコーチを務めるチームは、スタンツが得意。スタンツ点ではアメリカやカナダの強豪チームより得点できるよう工夫しています。

その他、全体構成得点などを狙うために、移動始めの足やカウントを揃えたり、手はしっかり体側にして移動するなど、細かい部分を意識するようにしています。

細かい部分の意識は普段の練習から実践

大会構成の中で気をつけること、例えば、移動始めのカウントを揃えたり、体側にするということに関しては、大会シーズンが始まってから意識するのでは遅いです。年間を通して、ウォームアップから全てカウントを揃えることを口酸っぱく言っています。

生徒と向き合う時に気をつけていること

チアリーディングコーチは、心理カウンセラー

生徒がどういう心理状態なのかしっかり把握することが信頼関係にもつながります。そのため、技術を見てあげるだけではなく、常に「人間観察」をするようにしています。少し様子が変だなと思った生徒には必ず一対一で話し、何があったのか聞くようにするなどの工夫が必要です。

ちなみに、一対一で話すと、泣きながら気持ちを打ち明けてくれることも・・・女子選手の場合彼氏と分かれて辛かったというのが多いというのが事実です。

練習の外で話すときは必ず横に座ってあげるようにしている。対面だと威圧感がでてしまうという心理的な理由のためです。

モチベーションが下がっていると感じた生徒にはどう対応?

特にオールガールのチームでは、一人の気分が落ちているだけでチーム全体に影響が及びます。なので、常に「チームメンバー同士で一緒に助け合う」雰囲気を作ることを意識しています。※事前にモチベーションが下がるのを防ぐ。

最近は、練習外や練習内で、ポイント制を導入。例)練習外であれば、全員が3キロ走を〇〇日までにやったら1ポイント、練習内であれば、全員でタンブリングをカウント揃えてできたら2ポイントなど。ある一定のポイントが稼げたら、チームお揃いグッズを獲得できたりする。

特に女子たちはそういうのが好きなので、「みんな頑張ろう〜〜!」と自然に声かけが出てくるようになったそうです。

普段の練習方法、練習時間

練習時間

チーム練習は、週3回、各2時間行っています。大会前や演技振り付けのシーズンは週4回になることもあります。

練習内容〜大会シーズン以外〜

大会期間でないときの練習時間の配分は、

ウォームアップ:15分〜20分
ダイナミックウォームアップ、2分半の曲のカウントに合わせて走り込み、座り込んでの柔軟はしない
タンブリング:45分
基礎的な内容(側転や倒立)からレベル該当スキルまでを行う
スタンツ:45分
スタンツ練習の初めには必ず基礎シークエンスを行い、その後時間をくぎりながら応用技の練習をする
筋トレ: 15分程度
練習の最後に15分程度筋トレを行う

練習内容〜大会1ヶ月前から〜

ウォームアップ(通常どおり)→から通し→本番通りのスタンツウォームアップ→全通し

いかがでしたか?まだまだ伝えたいことはありますが、少しでもお役に立てると嬉しいです。