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チアリーディングの大会前の練習では、全通しをしたり、細かい構成の調整やシンクロ性の確認などを行うことが多いと思います。
もちろんそのような方法でもトレーニング効果はあるのですが、今回は私がオーストラリアのチームで行なって「これは良かった!」と思う大会前の練習についてお伝えします。
その名も「コンペティションラン」です。
コンペティションランとは、大会当日を想定した通し練習のこと。
私のチームは大会当日は、会場入り前に外の芝生や公園でのスタンツ確認(約15分)→会場での直前リハーサル(約5分)→本番という流れになるので、その流れの通りに練習を始めます。
チームによって大会本番の動きの流れは異なるはずなので、あくまでも、チームの当日の動きに合わせて行いましょう。
普段の練習であれば、時間をかけてスタンツ確認を行うところですが、コンペティションランの日は全員でウォーミングアップ、スタンツ確認、空通し、全通し……とテキパキと45分程度で全部を済ませます。
その後、一呼吸置いてから、本番を想定した全通し。
ウォーミングアップから、普段よりかなり早いスピードで進んでいくので、まるで本番のよう。
確かに、大会当日は、他のチームや大会の進行状況に合わせなければいけないので、自分のチームが中心に動くことはできないということもストレスになりますよね。
そんなストレスに対応できる力がつくのもこのコンペティションランのいいところ。
さらに、練習内容だけでなく、精神的にも当日のような感覚を作り出すため、コーチからは練習が始まる前ですら、無駄なお喋りをしないように指示されます。(練習前から異様な雰囲気が漂います。)
また、事前に保護者や他のチームの選手たちに、コンペティションランが開催されることを告知されるので、それらの方達も見に来ます。プチ発表会のような感覚で、練習場所にも緊張感が漂います。(まるで本番!)
普段の練習だとなかなか緊張感を作り出すことができず、通し練習もなんとなくやっているだけというケースも多いのではないでしょうか?そんな時に、「本番のような緊張感を作り出す」という意味でもこのコンペティションランは効果的です。
皆さんも、大会前にこの練習方法を取り入れてみてください。