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チアでのメンバー選びの考え方が日本と海外で違うことについて

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皆さん、こんにちは!現在オーストラリア・メルボルンでチアリーディングの選手兼コーチをしている笠原園花です。

チアでのメンバー選びのためにトライアウトを行うチームが多いですが、皆さんのチームではどのような選手がチームに選ばれますか?海外に来てみて、日本と海外では、チアでのメンバー選びに対する考え方が違うなと感じました。そこで今回は、その差についてお伝えしようとします。

日本でのトライアウト

私は日本で計8年間チアをしていて、その中での経験からいうと、トライアウトは基本的にトライアウトの日があらかじめ設けられていて、あらかじめ決まっているトライアウト用の技を事前に練習し、その完成品をトライアウトの日に審査する人に見せ、得点が自動的につけられて、スタンツ、ジャンプ、モーション、ダンス、タンブリングなどの各要素の点数の合計が高い順からメンバーに選ばれる。そして、年功序列? も加味されていた気がします。また、「点数で決まったものだから」落選した具体的な理由も各人に告げられることはなかったと記憶しています。

この「点数制」だと、「あれ、ミドル足りなくない?」とか、「タンブリングできる人が少ない……」という、個人レベルでは確かに技術が平均的に高いメンバーが集まるけど、チームとしてみると、技術的に不足している面が多々見られました

オーストラリアでのトライアウト

けど、今のオーストラリアでのチームは全く違います。トライアウトのための日はなく、トライアウトで披露するための技も特になく、点数制もない。メンバーを決めるための5回の練習が設けられ、普段通りの練習をし、その中でコーチがスキルやポテンシャルを見極めていきます。

そして、一番の決め手は「メンバーの組み合わせ」。また、落選した人にも、なぜ選ばなかったか理由も明確にしてくれます。

オーストラリアでのやり方だと、チームが目指す演技から逆算してメンバーを決めるので、そのようなミスマッチが起こりにくいです。例えば、タンブリングはめちゃくちゃできるけどスタンツは全くできない選手、逆にスタンツはできるけどタンブリングはできない選手がチーム内にいるわけです。でも、個人の強みを最大限に生かした演技ができるので、実際は、各人のレベルが平均的に高いチームよりも、レベルの高い演技構成ができます。

もっと詳しく言うと、タンブリングを強化したいシーズンの場合、ロンダード伸身ができて、スタンツもまあまあ上手い選手よりも、ロンダードバク転2回ひねりはできるけどスタンツはほぼできない選手のほうがチームメンバーに選ばれる可能性が高くなるわけです。

実際今のチームでも、こういうことが起こっています。でも、コーチは「なぜAさんが選ばれてBさんが落選したのか」をメンバーに説明してくれるので、チーム全員が納得できるようなトライアウトになります。

また、個人個人が「なぜ自分が選ばれたのか」を理解している状態なので大会までにどの技術を伸ばせばいいかみんながわかっています。タンブリングに期待されてメンバー入りした人はタンブリングをいつも練習し、スタンツに期待されてメンバー入りしした人はスタンツに特化して練習しています。

ちなみに私は「ミドル、タンブリング、バスケットトス」が理由でチームに選ばれたと聞きました。だから、この3つを重点的に練習するのです。一方、私はパートナースタンツが他のフライヤーより技術で劣っていて、それがすごいストレス! とチームメートに相談しました。「みんなそれぞれの要素で頑張らなければいけない比率が決まっていて、スタンツを全力で頑張らなければいけない人もいるけど、そのかはタンブリングやトスにも比率があるわけだから、苦手な部分は自分のスキルで賄おうとせずに、ベースに任せればいい。」と言われました。この考え方は、日本でのとはちょっと違いますよね。

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