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こんにちは! 現在メルボルンのSOUTHERN CROSS CHEERLEADING というジムでチア修行中の笠原園花です。
今のチームとの出会いは、2017年の5月。初めてチームの練習に参加したのはつい9ヶ月前のことです。ほぼ飛び込みでチームの門を叩きました。
ドバイでの仕事とチアへの熱意
まず、会社勤めをしていた私がいきなりチアのために海外にいった経緯を話します。
2016年に日本のチームとして世界大会に出た後、すぐにドバイ転勤。世界大会を機に「チアは引退」と思っていたので、海外駐在の話があった際、上司にも「駐在は世界大会後にしてほしい。世界大会終わったらチアは引退して仕事に専念します」と言っていました。
でも、予想外に、世界大会がきっかけで「このままじゃ終われない」と、むしろチア熱にスイッチが入ってしまいました。
とはいえドバイ勤務も叶えたい夢のうちの一つだったのでドバイにはひとまず行きました。レベルは低かったですが、ドバイにチアチームも一つあり、そこで週1回だけお遊びレベルでチアをしていました。レベルの高いチアがしたいー! という欲望を押し殺しながらでした。
駐在から半年経った頃はもういっそのこと、チアやめようかな。とふと思い、練習に行くのをやめ、ヨガを趣味で始めたりもしました笑
「私チアもっとやりたいんだけどなー。もっともっと上目指したいなー。本場アメリカでチアを勉強したいなー。」と思い募りはじめていました。
インスグラムを開けば、日本に残っている元チームメートがどんどん新しい技に挑戦しているのをみるし、世界のチア友達のみんながすごいレベルの技をやっているのを見て、そして大会に出ているのをみてそれが刺激になっていたのだと思います。
「このままドバイに残ってお遊びチアで適当に過ごしてチア人生の幕を閉じたくない!私はもっと上手くなりたい。」と確固たる決意がありました。
とはいえ、仕事があります。仕事をやめないでチアを続けることができればベスト。どこでもドアがあってドバイと海外の行き来が一瞬でできたらな。それか、石油王を見つけて、毎週末に海外に行けるお金をくれる人いないかなとそんなバカなことも真剣に考えていましたw
ドバイの大親友にこのことを相談しました。そしたら……「ドバイでソーラーパネルを売る(当時の仕事内容)のがそのかのパッション? そのかはチアリーディングが好きで、そのパッションが誰よりも強い。チアリーダーとして活躍するそのかのほうがもっとかっこいい。」と言われたのです。
この親友からの言葉に吹っ切れて、翌日に上司に相談しました。
「チアリーディングをもっと本格的にやりたい。3ヶ月だけドバイを離れたいです。」と告げました。
上司に伝えたところ、「チアで世界一になれるならいいけど、そうじゃないならビジネスで世界一を目指せ。」と返されました。
しかし上司も私がチアリーディングを長年続けていることも知っていたので、「3ヶ月なら」と、承諾をもらいました。相当わがままなのは承知ですが、自分の夢のために一歩ここで踏み出せてよかったと心から思います。
そして、ドバイ駐在開始からちょうど1年たった2017年5月にオーストラリアに向かいました。
なぜアメリカではなくオーストラリアか
「海外でチアしたい!」と思った時は、「本場のアメリカ、そして強いチーム」しか頭になかったので、世界的に有名かつ強豪クラブチームである
- Cheer Athletics
- California Allstars
- TOP GUN
の3つのアメリカにクラブチームのコーチに直接メールを入れ、アメリカ人のチアリーディングの友人にも評判を聞きました。
まず、アメリカの友人からは
「クラブチームはいいけど、レッスン費が高いよ(1ヶ月6万円!)」
「3ヶ月だけ入れてくれるチーム無いと思うよ」
と言われました。
案の定、コーチの方々からも
「3ヶ月だけ受け入れるのは不可能なので、サマーキャンプなどの短期のコースに来てください」と言われました。
ならば、思い切って1年いくか! とも思ったのですが、そうなるとビザ問題が発生。3ヶ月だけなら、アメリカでも観光ビザで滞在できるのですが……会社から「3ヶ月」といってしまった以上、アメリカでのチアは現実的ではないなと思うに至りました。
次に思ったのが、
「ビザ問題がなく、かつ、世界大会で上位のチーム」
を探しました。
ビザ問題なく……ワーキングホリデーだ!!!
ということで、ワーホリ取得可能な国、かつ、上位チームで絞って探すと、オーストラリアのLEGACYしかもはや選択肢はなかったのです。
- 2016年世界大会レベル6で銀メダル
- 2017年世界大会レベル6で銅メダル
と、今最も波に乗っているチームで世界的にも名が広がってきた注目のチームでした。
早速ヘッドコーチにメールすると数日後に返信がき、「チームに興味持ってくれてありがとう!数回練習に参加して、もしレベル的に大丈夫って判断したらチームに参加してもいいよ!」とのことでした。
この返信の感じからすると、もしかしたらオーストラリアに行ったとしてもわたしのスキルが足りなければお断りされてしまうかもしれない状況。でも、もう行ってみよう!ダメだったらドバイに帰ろう!
というノリでした!
そしてオーストラリアに渡航したのです。
ちなみに、メルボルンに着いた日にヘッドコーチにメールしても返信がなく、「え?無視されてる?」と不安になり、チアジムに電話したのも良い思い出です。(心臓ばくばくで電話してた。)
電話越しに無事にアシスタントコーチと会話ができ、早速、その日自主練があるからおいでと言われ。ド緊張でチアジムに向かい、早速トレーニング。
リワインドやハンドスタンドなどをやらせてもらい、ヘッドコーチにも見てもらい、直接教えていただきました。うまくいった技もあれば、全然ダメダメな技もあり。その翌日ヘッドコーチからメールがきて、「昨日はよく頑張ったね。とても良かった。チームに参加していいよ。」と連絡が。
こんな経緯で今のチームに入ることになったのです。