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あなたの娘はトップになることはない〜チアママが真のチアママになるために〜

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日本でもたまにあることですが、親がチアをする娘に対して「トップになってほしい」と願うことは多いようです。アメリカではその兆候が激しく、娘をトップポジションにしてほしいと懇願する親が多いのです。そしてトップになれなかったらコーチに文句を言うなんてことはしばしば。そんな中そのような親に対してアメリカのコーチが素敵な記事を書いていたので日本語訳してシェアします。

あなたの娘はトップになることはない

チアリーディングのコーチとして1年目の初日。わたしが教えることになったのは、20人の女の子が所属するチームでした。初日ということもあり、自己紹介から始まり、そしてタンブリング練習やスタンツ練習をしました。しかし、初日なので、メンバーであった20人の子供達のことなんて全部わかるはずもないし、誰がフライヤー(トップポジション)になるべきか、誰がベースになるべきか、そしてメンバーそれぞれの長所、短所などはわかりません。いや、わからなくて当然ですよね。

なので、「はい、背の順に一列になって!」といって、メンバーを一列に並ばせました。チーム練習の初日にチアリーディングコーチがよく行いますよね。まずは身長でポジションを判断するためです。しかしこの時はほとんどのメンバーが同じ身長でした。残念、背の順作戦は使えません。

次に「フライヤー経験がある人は一歩前に出てきて」と言いました。そうすると、ほとんどのメンバーが前に出てきました。うーん……。

そしてわかったことが一つあります。なんと、前に出てきたメンバー全員(全員ですよ!大袈裟に言っているわけではありません!)が実はフライヤー経験が一切なかったということがわかりました。

これは、アメリカのチアリーディングでは、どのチームでも毎年必ず起こることなのです。

親からのバッシング

チアリーディングのコーチ達は、チームに最適な状態を維持するためにポジションに関しては様々な変更を加えます。例えば、あなたは去年はメインベースだったけど今年はサブベースね。あなたは去年はサブベースだったけど今年はバックスポッターね。あなたは去年はフロントスポッターだったけどフライヤーね。このようなことはよく起こることだし、誰も文句は言いません。

しかしー。フライヤーが違うポジションに指名された時はわけが違います。フライヤーだったメンバーがベースに指名されたりバックスポッターに指名された時にゃ、もうそれはそれは惨事になります。親からのバッシングをくらうならまだいい方です。最悪の場合、メンバーは他のチームに移ったりします。今では、フライヤー選手を違うポジションにする時は、その選手を失うことになるという覚悟の上でポジションチェンジをしています。

なぜこのようなことが起こるのか?

あなたの娘さんのインスタグラムやツイッターのプロフィール欄をみてみてください。ほとんどの選手は、プロフィール欄に学校名やチアのチーム名を書いていると思います。SNSのプロフィール欄に書いていることこそが、彼らがどうやって自分自身を考えているかなのです。その「セルフアイデンティティ」は、わたし達がこの世界に与えられる自分の価値を表しています。そして、わかったことが一つあります。フライヤー選手の多くは、自分のことを「チアリーダー」としてではなく、「フライヤー」であることに自分の価値を置いているということです。

そして、残念ながら、選手たちの親こそが、自分の娘がチアリーダーとして成功するようにと親自身が持つ理想像を娘たちに押し付けている正体なのです。(※つまり、親はフライヤーであることがチアリーダーとしての成功だと思っている。だから娘にはフライヤーになってほしいと思い、その勝手な意思を娘やコーチに押し付けているということ。)

そのため、コーチであるわたしたちがフライヤーポジションであった選手を違うポジションにした日には親からのバッシングメールが止まりません。

真のチアママになるために

親の皆さん。娘がフライヤーだろうがそうでなかろうが、チアリーディングをしていようがしていなかろうが、あなたの娘が親にとっては大切な存在であることには変わりないですよね。どんなポジションで、チームの中でどういう存在であるかには関係なく、大事な大事な存在ですよね。

親の皆さん。わたしが言いたいのはこうです。あなたの娘は、この先一生フライヤーになることはないかもしれません。でもそれでいいのです。

人生は生きている限り動き続けるし、変わり続けます。「強いものが生き残る!」という言葉もありますが、わたしはその言葉には賛成しません。生き残るのは、強さでも賢さでもなく、環境に適する能力が大事だと思うからです。

チアリーディングはチームスポーツです。チームにとって何が一番かを考えると、あなたの娘は、ある年はフライヤーになるかもしれないし、違う年にはベースになるかもしれません。ひとつ上のチームに行くかもしれないし、ひとつ下のチームに行くかもしれません。

親の皆さん。チアリーディングのほとんどの選手はフライヤーになることはありません。そして、万が一、フライヤーとして活躍していた選手がなんらかの理由でベースやスポットにポジションチェンジした時は、わたし達チアリーディングコーチや親の皆さんが彼らをサポートしてあげるべきだと思うのです。

フライヤーでなくなる理由は様々です。性格的に合わなかったとか、少し難しすぎたとか、体が成長したからとか、あるいはチアリーディング自体を辞めるときにもフライヤーではなくなります……。いずれにせよ、フライヤーでなくなる日は訪れるのです。あなたの可愛い娘さんを挫けさせるようなことにならないようにサポートしていきませんか?

原文 https://jasonlarkinsblog.wordpress.com/2017/04/04/your-daughter-wont-fly-forever/ 

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