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「チアリーディングをアメリカでやりたいんです。」というメッセージがインスタグラムを通して多く届きます。踏み切れない理由は人それぞれ。
そこで今回は、そんな皆さんに向けてチアリーディングをアメリカでやるという夢を叶えられるように私の思いを伝えます。
英語ができなくても大丈夫でしょうか?
仕事を辞めてまでいくべきでしょうか?
日本でしっかりと基礎を固めてからの方がいいでしょうか?
海外のコーチはしっかりとしたコーチでしょうか?
お金はどれくらいかかりますか?
結論からいうと、英語ができなくても、仕事を辞めてまでも、基礎がなくてもやりたいならやるべきです。
今回は、私の経験を踏まえた上でそのような質問に答えていきます。
海外でチアをやりたかった私の過去
実は、私も大学在学時からなんとなく「いつか海外でチアしたいなあ」という思いはがありました。大学卒業から会社への入社までの時間を使って、ふと「カナダでチアをしよう!」と思い立ち、カナダのワーキングホリデービザをその日に申請しました。(かなりのノリですね)ビザ取得費用の支払いも済ませ数週間後に無事にビザの取得までできました。
しかし、その当時はキッズチアのコーチをしていて、途中で放棄するわけにはいかないと思い直し、これまた思いつきでカナダ渡航を断念しました。
そんな経緯もあったので、現在オーストラリアでやっとしっかりとしたチアを学ぶことができとても嬉しいのです。
英語ができなくても大丈夫ですか?
英語はできなくても大丈夫です。もちろん、できたに越したことはありません。みなさんもご存知の通り、チアリーディングは危険なスポーツ。次にどんな技を行うのか、どのようにスタンツから降りるのかを理解しないまま練習していると、怪我に繋がるかもしれませんよね。
プロサッカーで海外チームに在籍している長谷部誠選手などの有名選手たちのインタビューでも「語学は最初は全くできなくて、ジェスチャーでコミュニーケーションを取っていた」ということがよく言われています。世界のプロレベルの選手たちでも最初から語学が完璧だったわけではありません。
また、私が所属するオーストラリアのチームには、日本人の私だけでなく、韓国人やマレーシア人、フィンランド人が在籍しています。全員英語は母国語ではありません。しかし「チアリーディング」という共通の趣味があれば心は通じます。
言葉が通じなくても、練習を通してどんどんと絆が生まれます。チームメートですから!
そして、「英語ができない」ということすらもネタにしてしまいましょう(笑)ぐちゃぐちゃの文法でもいいです。知っている単語を使ってなんでも言ってみましょう。最初は「あなた何言っているかわからない」と言われてしまうかもしれません。
しかし、「日本人の変な英語を理解できないあなたのせいよ。」といって笑いを取ってみましょう。
英語ができないことは、海外でチアをする時のデメリットにはなりません。語学よりも大事なのは「億劫にならずに伝えようとすること」「チームメートと仲良くなりたいという意志」です。
仕事を辞めてまでいくべき?
オーストラリアに来る前までは、私も正社員として仕事をしていました。仕事を辞めるときに一番怖かったのは収入がなくなること。
しかし、よく考えたら、学生時代も月10万もいかないバイト代で十分暮らせていたし、部活がオフの時には海外に行く余裕すらあったので、海外で家賃を払うとしても、月10万の稼ぎぐらいあれば死なずに暮らせるかな? という考えがありました。
正社員であることに対するプライドを持つ必要は今の時代ないと思いますし、大好きなチアリーディングができるならアルバイト生活でもいいと思っています。
ちなみに、オーストラリアは時給が日本の約2倍あるのでアルバイトで月30万円程度稼いでる友人もいます。正社員を辞めてチアリーディングに力を注いでも、十分生きていけます。むしろ、好きなことをして暮らせて幸せです。
日本でしっかりとチアスキルを固めてから行くべき?
「海外でチアがしたい!」と思った時に、現在の自分の実力は考える必要はないです。
なぜなら、アメリカをはじめとする多くの国では、チームはレベル別でしっかりと分けられているからです。
レベルは1から7まであり、自分のスキルに合わせてチームが振り分けられます。
例えば、バク転ができなかったとしても、それに見合ったレベルが用意されているので心配する必要はありません。極端なことを言えば、チアリーディングを始めたばかりの人が海外でチアをしたっていいわけです。
また、基礎を固めたいのであれば、むしろ海外でのチアの方がいいかもしれません
。特に、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアでは、基礎をとても大事にします。技をしっかりと学ぶための練習方法も細かくたくさん用意されています。
海外のコーチはしっかりとしたコーチですか?
国によっても、チームによっても違うかもしれませんが、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアでは特にコーチの質がいいと言われています。
海外では、コーチをするには、チアリーディング資格が必要です。大会でコーチとして参加するには必ずコーチ資格を提示しなければいけなかったりもします。
それくらい「コーチ」という仕事がしっかりとした職業になっています。
さらに、「どうやって新しい技を教えるか」に関して非常に知識があるのが海外のコーチだと思います。
日本だと、YOUTUBEで海外チームの技を見て、見よう見まねでやっちゃえ! というチームもありませんか?
海外では、新しい技を習得する際、とりあえずやってみるのではなく、一から段階を踏んで練習していきます。そのような練習方法をしっているコーチが多くいます。
お金はどれくらいかかりますか?
お金面は日本でのチアよりも大変になるかもしれません。
日本のように、選手だけで練習をして、練習場所代などとして月5000円程度の必要最低限だけ集めるのとはわけが違います。海外では、資格のあるコーチにしっかりとお金を払ってチアリーディングを学びます。いわば、習い事です。
アメリカの強豪チーム「チアアスレッチクス」だと月謝が月6万円もします。私の場合は、現在オーストラリアで約2万円を月謝として支払っています。
それでも、有名コーチに習うことでスキルもあがるので、お金を払う価値は大いにあります。
いかがでしたか? 今回はよくある質問をピックアップしてお答えしました。やりたいなら、リスクを負ってでも挑戦すべきです。そのリスクをとるかとらないかが、今後の人生を決めてしまいます……!