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チアで使うジャンプの種類について、その内容と正しい形について動画付きで解説します。実は種類がそこまで多いわけではないです。それではチアのジャンプの種類について解説していきます。
チアリーディング独特の技ともいえる「ジャンプ」。チアリーディング独特の動きでもあり、体操競技のジャンプともまた異なります。
さて、今回はそんなチアリーディング で使うジャンプの種類について紹介していきます。
トータッチジャンプ
チアリーディングの中で最も使われるのが「トータッチジャンプ」です。足をダイナミックにあげながら飛ぶジャンプをする技です。いかに足が高く上がっているか、腰の位置が高いか、爪先はポイントか、手の位置はみんな揃っているかが重要です。
足は90度より少し広めに開き、手の位置は横(ティーモーション)かローブイで合わせます。これはチームで合っていればどちらでも問題ありません。ジャンプした後は、膝は天井を向くように上に向け、爪先はかならず伸ばすようにしてください。上半身は前傾せずにできるだけまっすぐにするのが基本です。あげた足を下ろすときは、着地で足を閉じるようにするのが重要です。
パイクジャンプ
苦手な人と得意な人で分かれるのが「パイクジャンプ」。パイクジャンプはトータッチジャンプとは異なり、閉じた両足を上にあげながら飛びます。
両足はぴったりとくっつけ、理想は地面と平行以上になるまであげます。ジャンプした後の腕は、地面と平行が正解。足がそこまで上がらなくても、手は必ず地面と平行にしましょう。上半身を倒してしまう人が多いですが、トータッチ同様、できるだけまっすぐにし、顔も前を向きます。下を向いてはいけません。
フロントハードルジャンプ
トータッチやパイクジャンプに比べると簡単にできる技なので、アメリカの強豪チームでもよくこのフロントハードルジャンプを演技に盛り込んでいます。
右足を上げるバージョンと左足を上げるバージョンがありますが、どちらもやることは同じです。上げる方の足をフロントキックする方向に蹴りながら、後ろの足は膝の角度が90度になるように曲げます。腕は、脚の高さにかかわらず、斜め45度の位置に出します。上半身は起こし、顔も前を向くようにしてください。
サイドハードルジャンプ
フロントハードルジャンプと似ていますが、違いは、足を前ではなく横に上げることです。またトータッチは両足を上にあげますが、サイドハードルは片足のみとなるので、その分足を高くあげやすくなります。
イメージとしては、トータッチジャンプの片方の足を曲げるバージョンです。上げる方の足はトータッチと同様、90度より少し広いところにあげます。曲げる方の足は、膝を90度に曲げたところを維持しながら上にあげます。上げる方の足はできるだけ高いところまで上げるのが理想ですが、曲げる方の足は地面と平行まであげれば十分です。片方しか足をあげない分、腕の高さも左右バラバラになる人が多いですが、しっかりと左右同じ高さにしましょう。また、他のジャンプ同様、上半身は起こします。
アラウンド・ザ・ワールド
このジャンプ技を大会で実施するチームはほとんどいないし、できる人もほとんどいないです。ジャンプ技の中で最難関と言っても過言ではないからです。
イメージとしては、パイクジャンプとトータッチジャンプのコンビネーションで、パイクの形を通ってから、トータッチの形に入ります。ジャンプ力や瞬発力、柔軟性がないとなかなかできない技です。
ストレートジャンプ
大会で実施する技ではないですが、ジャンプのウォーミングアップやチアリーディングの初心者が練習すべきなのがストレートジャンプです。
その名の通り、上にまっすぐ飛ぶだけのジャンプですが、しっかりと地面を蹴り切ることを意識しましょう。
タックジャンプ
こちらも大会で実施することはほとんどないですが、(たまに3〜5歳部門の子たちがやっています)ジャンプの基礎力を培う際に必ず練習すべき技です。ジャンプしてからタックの姿勢に入る技。
タックするときに、膝が胸をタッチするようにしましょう。多くの人が足がお尻をタッチしてしまいますが、必ず直しましょう。また、タックの位置に行ったときに、腕は必ず上にあげてください。これが下がってしまうとまた違う筋肉のトレーニングになってしまいます。
スタージャンプ(ストラドルジャンプ)
ストレートジャンプやタックジャンプをマスターしたら、次はスタージャンプで足を開くイメージをつけます。
スタージャンプは、足を開いてジャンプするのですが、上に思いっきりあげるのではなく、脚の角度が約90度になるところまで開けば十分です。膝は天井を向かず、前を向くのが正解。また、腕はハイブイの位置に持っていくのが主流です。しっかりと高さのあるスタージャンプができるようになったら、トータッチジャンプに移りましょう。
いかがでしたか?ジャンプの種類はそこまで多くないですが、すべての技をマスターするのにはとても時間がかかります。
トータッチジャンプのコツについての記事もご覧ください