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JCAのサマキャン(サマーキャンプ)は、夏のシーズンになると全国各地で開催される大規模なチアリーディングの合宿です。アメリカでもこのような会は開催されていますが、日本のJCAが主催するサマキャンではどのようなことをするのか大調査しました。
JCA主催のサマキャンとは?
3日間〜4日間で開催される夏の講習会。3日間、集中してチアリーディングに向き合い、JAPANCUP出場チームは大会に向けて、出場しないチームはチアリーディングの基礎を見直す機会になります。サマキャンならではの参加チアリーダー同士の交流や海外スタッフの交流も魅力の一つ。また審査員を務める方々に指導していただける機会もあります。
現在は、全国(福岡、神奈川、東京、兵庫)で開催されていて、開催場所によっては宿泊コースもあり本当の合宿のように過ごすこともできます。一回の参加者は400人前後にも及ぶ大規模講習会です。
JCAのサマキャンではどんなことをするの?
3日間から4日間で組まれているスケジュールは、内容盛りだくさん。1日目、2日目、3日目でそれぞれスケジュールが異なります。
大きく分けると、
1日目:通常のワンデークリニックのように、モーション・スタンツ・タンブリング・ダンスなどの基礎を学びます。
2日目:チーム練習、ワンデークリニックスタイルの練習会、チーム練習の成果を発表する発表会
3日目:チーム練習、チーム練習の成果を発表する演技発表会
このようなスケジュールになっています。3日間思う存分にマットを使いながら基礎から応用までを学びます。その他にも、チーム同士の交流会や、サマキャンスタッフさん、海外スタッフさんとの交流会、出し物大会など様々なイベントが盛り沢山です。
JCAのサマキャンの一押しポイント
3日間チアリーディングに向き合える
サマキャンに参加する3日間はチアリーディング以外のことはほとんどできません。まさに、EAT SLEEP CHEERという生活になります。もちろんアルバイトをしたり、学校の勉強をする時間もほとんどありません。
3日間は、どれだけできない技があっても悔しいことがあっても大変なことがあっても、チアリーディングから逃げることはできません。3日間チアリーディングに向き合うことで、チームのために自分がどう貢献できるか、チームメイトをどう元気付けるかなどについても深く考えることができます。
大会審査員や海外スタッフに指導してもらえる
普段のチーム練習では、大会審査員や海外スタッフから直接指導をいただける機会はないですよね。サマキャンに参加すると、大会でのルールを熟知しているスタッフに演技や練習を見てもらえるので、大会で高得点に繋がるような演技の作り方や技の実施方法を教えてもらうこともできます。
また、サマキャンの一大ポイントといえば、海外スタッフに指導してもらえるということ。毎年参加するスタッフは変わりますが、アメリカ、台湾、タイ、韓国、フィリピンなど各国から多くのスタッフが来日します。技術を教えてもらうことはもちろんですが、サマキャンをきっかけに海外のチアに触れることができます。サマキャンであった海外スタッフと今でも親交があるという人もいるほどです。
現役チアリーダーへのアンケート結果では、「外国人スタッフが英語で説明してくれるので、外国人でチアをするイメージができてよかった」「外国人スタッフが何を言っているか理解できた時がとても嬉しかった!」という意見もあり、外国人スタッフと関われることはチアリーダーにとってはとても刺激的のようです。
チアリーダー同士の交流ができる
サマキャンのスケジュール内には、他チームのチアリーダーたちと交流ができるように、自己紹介する場面や、一緒にゲームする時間も設けられています。普段はなかなか話す機会のない他チームの選手たちともまるで友達のように話すことができるので、仲良くなることができます。
サマキャンで仲良くなった他チームの選手たちとは、その後も、大会の時に再会したり、プライベートで遊んだりということもあるようです。
アンケートでも実は他チームの子と仲良くなれたというのはサマキャンに参加することのメリットだという声が1番多かったです。
サマキャン中の発表会で実力が把握できる
サマキャン中には、2日目と3日目に発表会の機会が設けられています。特に大会に出場するチームにとっては現在の実力を把握する機会として最適の機会です。他チームやスタッフに見守られる中の緊張感のある発表会なので、本番のような雰囲気を味わえます。そこでしっかりとノーミスを出せるのか、失敗が多いのかを把握し、大会の演技に活かすことができます。
また、なんとこの発表会には、トロフィーも用意されていて、上手な演技ができると大きなトロフィーがもらえるのです。1番いい色のトロフィーをもらえるようにモチベーションも高まります。
アンケートでは、「発表会で、頑張った成果を大勢の前で発表できたのはいい機会だった」という声が上がりました。
オールスター演技のトライアウトに参加できる
サマキャンに参加した人だけの特典。毎年JCAが主催する全国大会JAPANCUP CUPでは、「オールスター演技」というものがあります。これは毎年サマキャンで開催されるトライアウトに合格した人だけが演技をできるというものです。
トライアウトはサマキャンの最終日に開催され、タンブリングやモーション、ダンスなどを披露します。オールスター演技をしたい!という熱い気持ちを持ったチアリーダーが全国各地から集まる楽しい機会です。サマキャンに参加し、トライアウトに合格した人だけの特権です!
タンブリングやスタンツクラスで基礎の見直しもできる
タンブリングやスタンツの基礎をもう一度見直すことができます。夏のシーズンは大会練習真っ盛り。なかなか基礎を練習する時間がないですが、サマキャンに参加することで、タンブリングやスタンツの基礎に戻り練習できます。基礎を思い出すことで、大会で披露する難易度の高い技にも活かすことができるかもしれません。
また、アンケート結果では、「普段やらない筋トレを学ぶこともできた!」という嬉しい声がありました。
JCAサマキャンに参加するデメリットは?
ここまでサマキャン参加のメリットを挙げましたが、もちろんデメリットもあるようです。
大会の通し練習にしっかり集中したいチームにはもったいない時間もある
もちろん、サマキャンのスケジュールの中には、チーム練習の時間も設けられているので、専属JCAスタッフの元適切な指導を受けられる時間はあるのですが、チーム練の時間は限られているので、大会に向けた通し練習をひたすら行いたいというチームからすると、3日間拘束されてしまうというデメリットもあるようです。
ただ、大会審査員の視点から演技を見てもらえるという大きなメリットがあるので、それでも参加する価値というのはあるのかもしれません。
初心者にとってはレッスンスピードが早い
毎年夏に開催されるので、新学期から始めた初心者チアリーダーにとっては、モーションやダンスが難しく感じたり、進むスピードが速く感じられるという意見もありました。
また反対に、チアを長年やっているチアリーダーからするともっと難易度の高いダンスをやりたいという声もありました。
ただ、JCAのサマキャンダンスは、アメリカのUCAが行っているサマキャンダンスに似通っています。アメリカのチアリーダーたちが踊っているダンスに似たようなダンスを教えてもらえる機会は日本国内ではJCAのサマキャンだけだと思います。振り付けに文句を言わずに、しっかりと踊ることで本場アメリカのチアリーダーに近づけますね。それでは本家アメリカVarsityが主催するUCAサマキャンの様子をご覧ください。
サマキャン参加費が高い
サマキャンは、3日間の集中コースなので、確かに参加費は高いです。通い型と宿泊型で金額は変わりますが、数万円かかってしまいます。ただ、海外スタッフの指導を受けられること、大会審査員の方の指導を受けられること、他チームと交流を深められることを考えると、参加の価値はあるといえます。
当時大学生だった私も、学校で練習すればお金がかからないのに・・・と参加費の高さには言葉が出ませんでしたが、今思えばとても貴重な機会をいただけたと思っています。
また、当時サマキャンで知り合った海外スタッフとは今でもフェイスブックで繋がっていて、彼らの国に遊びに行った時は観光を一緒にしたりしたこともあります。さらに、最近ではサマキャンで知り合ったキッズチームの子から「私のこと覚えていますか?」とインスタグラムで連絡が来たりと、10年たった今でもこのように様々な方と繋がることができています。
賛否両論あるJCAのサマキャンですが、私自身が海外でチアをして思ったのは、アメリカで大人気のUCAサマキャンのような形式の講習会を日本にいながら受けられるというのはとても大きなメリットであると思います。
今まで参加を渋っていた人も、ぜひ日本のサマキャンに参加してみてください!