チアリーディングを通して成長したこと【自分分析】

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チアリーディングで成長したことは数えきれないくらいあります。フィジカル面ではもちろんですが、メンタル面で成長したと感じることが12年経った今、多くあります。

これからチアを始める人、始めたばかりの人に向けてチアリーディングを通してどんな成長が期待できるかについてお伝えします。

フィジカル面

まずは体。体格が相当変わりました。高校当時は大体40キロ〜42キロで(45キロ以下がフライヤーになる条件だった)、脂肪も筋肉量も少ない小学生みたいな体型でした。

体が軽いから、なんでもできて、怪我知らずでした。朝9時から夕方5時までの練習もこなしていました。

しかし今は、全く違います。高校時代より体重も増えて、胸もお尻も大きくなったため、体の中心軸が高校の時とは違くて、スタンツをするときは少し大変です。

怪我もするようになりました。疲れが抜けるのに時間がかかるから、長時間練習はきつく、量より質型の練習を心がけています。

体格が変わったから、チームでのポジションも変わりました。今までピラミッドでもトップフライヤーだったけど、今はミドルもやります。

大学生まではフライヤーであることに誇りを持っていましたが、ここ数年間は、どんなポジションでもチームのためならなんでもできるようになりたいというように考えが変わりました。体の成長と向き合っていかなければいけないので、こういう柔軟な考えができるようになって良かったと思います。

メンタル面

自分の限界がわかるようになった

精神面はフィジカル面よりも大きく変わったと思います。まず、自分のフィジカルとメンタルのギャップや限界を把握できるようになった。

高校までは、やりたい技は、体力など関係なくなんでもできると思っていました。どんなに疲れてても、自分に限界なんてないと思っていました。高校2年生のときの大会の構成で、成功率の低かったダブルツイストを切られてしまったことがあり、先生に泣きながら「ダブルやらせてください!」と頼みに行った記憶があります。

その時は、自分のフィジカルの限界がわからなかったのです。悔しい!!! という気持ちを抑えきれず、ただただ、私はダブルツイストをやりたい! という気持ちでしかありませんでした。

今は、当時より格段に、自分の体とうまく向き合うことができるようになりました。先日、世界大会の構成の中にあったタンブリング技を一つ切られてしまいました。

しかしその時、素直にその事実を受け入れることができたのです。フィジカル的にもメンタル的にも少し負担がかかっていたのを自分でもわかっていたからです。もちろん悔しかったです。情けなかったです。しかしそれをしっかり抑えることができました。

もし、高校生の私だったら、コーチに泣きすがっていたかもしれないです。

緊張をコントロールできるようになった

大会本番、自分がどのように緊張するか、そしてどれくらいの緊張まで持っていくのがいいかまで把握できるようになりました。

高校生の時は、緊張している自分とどう向き合えばいいかわかりませんでした。とりあえず、手のひらに人という文字を3回書いて飲み込むというお決まりの儀式をして祈るのみ。

今では、自分の緊張を冷静に分析し、いい緊張モードに自分を持っていくことができるようになりました。最近わかってきたのは、

緊張しすぎると、本番演技で体が震えだしいいパフォーマンスができない
緊張しなさすぎると、簡単なスタンツでミスを出す
練習で余裕で乗っていたスタンツで本番ミスが出ると、その後の演技でパニックになる
練習でもよくミスしていたスタンツの本番ミスなら冷静に気持ちの切り替えができる
大会が2日間ある場合、2日目は絶好調
練習中失敗の多かったスタンツでも本番だけは綺麗に成功する

約12年間のチア人生の中でも、本番であまりスタンツをミスしないタイプで、練習でいつも落ちていたスタンツがなぜか本番だけうまくいくことがよくある傾向。集中力が実は高いのかもしれない。でもその集中力を発揮するには、地に足のついた程よい緊張感を本番前に作り出すことが
大事。

本番前にほどよい緊張感を作り出す方法

ズバリ、大会毎に自分の緊張度を分析すること

本番前に自分がどれくらい緊張しているか
本番直前に緊張をほぐすためにどのような行動をとっていたか
演技中最も緊張した部分はどこか
本番前や本番中に何を考えていたか

を自分で分析することです。そうすると、自分が何をすればほどよい緊張感に自身を持っていけるかわかるようになります。

わたしは、そんな分析を進めるうちに、大会マットへの入場の際に大きな声を出すと緊張がほぐれることがわかり、毎回実践しています。

このように、12年間の経験を経てようやく自分をコントロールできるようになりました。精神的に成長したことで、体力面を補うことができています。